インタビュー #04「心のセンタクをする場所」

山岸 基史 さん

会社員/石川県在住/30代

Q1.はじめてのりくら温泉郷を訪れたのはいつですか?

はじめて来たのは、小学校低学年の頃です。家族と来ましたが、子どもの頃のことなので、あまり記憶に残っていません。でも、なぜか「のりくら」という地名だけは印象に残っていたんです。その後はずっと来たことはなかったのですが、3年前に雑誌の「CREA」でのりくらの温泉宿が紹介されている記事を見て、それをきっかけに度々来るようになりました。

Q2.その後、どの位の頻度でのりくら温泉郷を訪れていますか?

多分、1ヶ月に1回は来ているんじゃないでしょうか。冬は毎週のように来ていたときもあります。もともと温泉好きで、日本全国、様々な温泉地へ行きました。北は北海道から、南は沖縄まで、47都道府県の温泉地を巡りましたね。今も色々な温泉地に足を運びますが、別の温泉地へ行っても、「やっぱり、のりくらだな。」と最後はのりくらへ戻ってくるんです。それを確認するために、色んなところに行っているようなものかもしれません。インタビュー用に言っているんじゃなくて、本当にそうなんです。

Q3.のりくら温泉郷のどんなところが好きですか?

のりくらは、雑音がないですよね。ノイズレスなところが好きです。他の温泉地だと、温泉に入っていても車の音や人工の音など余計な音が聞こえてきて、それが気になるんです。でものりくらの場合は、聞こえるのは鳥のさえずりだけだったり、人工的な音がない。本当に貴重な場所だと思います。
あとは、「人」ですね。宿にしても蕎麦屋さんにしても、ちょっとした心遣いが嬉しいです。〇〇さんに紹介されて来ましたと言うと、会話が弾んだり、何かサービスしてくれたり。この地域の仲間に迎え入れてくれるような感じがして嬉しいです。観光地によくありがちな、通り一遍のおもてなしではない、あたたかさがある気がして、そこが好きですね。
でもこれは1泊では味わえなくて、何泊かしてゆっくり過ごすうちに気付くことでした。

Q4.のりくら温泉郷の温泉はどんな印象ですか?

様々な温泉地を巡りましたが、ここを知ってからは、この温泉が一番になりました。入っていて、じわーっとあたたまるその感覚は、たまりませんね。
特に、宿のオーナーと親しくなってからは、月に一度の温泉地全体のパイプ掃除の日を教えてもらって、その直後を狙って休みを取り、来るようになりました。掃除直後は、温泉がクリアで、本当に気持ちが良くて。
当番を決めて、地域の皆さんで温泉を管理したり守ってくれているというのも、温泉好きとしてはすごく魅力を感じますし、安心感があります。

あと、僕は硫黄泉が好きなので、いつも乗鞍高原温泉にばかり入っているんですが、今回、すずらん温泉(単純泉)と安曇乗鞍温泉(カルシウム・マグネシウム・炭酸水素塩温泉)にも入りに行きました。ずっと硫黄泉!硫黄泉!と思っていましたが、入ってみて、どちらもすごく良かったです。こんなに近くに源泉の異なる温泉があり、それぞれ効能が違うというのは、温泉マニアにはかなり嬉しいポイントなんです。

※同じ効能の温泉にばかり入っていると、体が慣れてしまうため、効能も発揮されなくなってくるそうです。ときどき違う源泉の温泉に入ることで、それぞれのお湯のもっている効能が高まると山岸さんは説明されていました。

Q5.今回はのりくら温泉郷でどんな滞在をされているのですか?

今回は合計5泊しています。僕は基本的にずっと滞在してゆっくりしているんですが、この5泊の間、知人友人が入れ替わり立ち替わりでここに来ています。

本当にここは気に入っている場所なので、あまりたくさんの人に知られたくないのが正直なところなのですが、自分の好きな人たちには自信をもっておすすめしたいなと思って。
誘った人は皆、気に入ってくれています。

今日の予定ですか?今日は朝5時に1回、9時に1回、既に温泉に入りました。(インタビューは10時頃)今日この後は、ゆっくり読書をしようと思っています。家から7冊、本を持ってきたので。静かなので、読書するには本当にいいです。
あとは、善五郎の滝まで歩こうと思っています。ちょうどいい散歩なんですよね。

今回はパソコンを持ってきませんでしたが、これまでに、ここにパソコンを持ってきて仕事をしたり、資格取得の勉強をしたこともありました。すごく集中できるんですよね。

Q6.あなたにとって、のりくら温泉郷はどんな場所ですか?

のりくら温泉郷のポスターから引用する形になるけれど、「心のセンタクをする場所」かなと。

僕は、のりくらがあるからこそ、普段の仕事を頑張れていると思っています。ここで今回のように5泊したい!1週間滞在したい!と思うと、それを目標に仕事を計画的に終わらせるよう努力しますし、実際、効率的に仕事ができている部分もあるなと感じています。それに、ある程度のストレスがあるからこそ、ここに来ると解放されるし、心がセンタクされて、伸び伸びとできるということもありますかね。
そして、のりくらで過ごした後、またここから選択して、日常に帰っていくという。

僕はここを知ってから、休みの取り方が変わったように思います。ここにまた帰って来たいから、仕事の進め方が変わったし、計画的に休みを取るようになりました。また来月も、中旬と下旬に2回来る予定です。雪見風呂を楽しみます。