インタビュー #01「自然体になれる場所」
佐々木 ふみ さん

Q1.はじめてのりくら温泉郷を訪れたのはいつですか?
Q2.その後、どの位の頻度でのりくら温泉郷を訪れていますか?
学生時代は、アルバイトで丸一か月滞在していましたが、社会人になってからは、仕事が忙しくなり、のりくらはもちろん、遠方へ足を運ぶことから遠のいていきました。でも、40歳を過ぎた頃から、ようやく自分の時間を意識的につくって、色々なところへ遊びに出かけるようになりました。やはり、普段仕事をしていると、どんどんと自分のペースが乱れていくのを感じて。そのペースに流されるのではなく、自分のペースを整えるためも、そういった時間をつくることは大切だなと実感するようになりました。のりくらへは、2年程前に、大学の同窓会をしたことがきっかけで、また来るようになりました。
Q3.のりくら温泉郷のどんなところが好きですか?
自然のなかで得られる、圧倒的な感覚というのかな。高度な登山技術やすごく特別な道具がなくても自然の壮大さを味わうことができることでしょうか。また、初めて訪れた30年前から、雰囲気が変わらないでいてくれるという所も好きです。
のりくらは国立公園内ということもあってか、よく他の観光地にあるような、ネオンや看板など、ギラギラとした刺激がほとんどなく、自然に包み込まれるような安心感があるんですよね。自然が尊重されているのを感じますし、その自然を守り、受け継いでいるのりくらの「人」にも魅力を感じています。
Q4.のりくら温泉郷の温泉はどんな印象ですか?
私は普段、あまり温泉地を巡ったりはしなくて、どちらかというと温泉は旅のオプションという位置づけで、温泉があったらラッキーという感覚です。突き詰めると、私は、こののりくらの「自然」と、それを守り受け継いでいる「人」に魅力を感じているので、例えのりくらに温泉やスキー場がなくても、足を運ぶと思います。
Q5.今回はのりくら温泉郷でどんな滞在をされているのですか?
今回は、大学の同窓会でのりくらへ来ました。今日は乗鞍岳を眺めながら、スキーを楽しんだのですが、雪山の景色は、圧倒的に美しくてまさにアート。お昼には、一緒に来た大学の先輩が、宿の前で野外調理でハンバーガーを作ってくれ、皆で美味しい時間をもちました。
Q6.あなたにとって、のりくら温泉郷はどんな場所ですか?
私は以前、会社の人事部にいて、社員の健康マネジメントに携わっていたのですが、様々な人を見ているなかで、人って、色んなストレスの中で、自然体を忘れた時に「不調」という形で体がメッセージを出してくれるんですよね。例えば、会社で周りの空気を読みすぎたりすることでも、自然体が置いてけぼりにされてしまう。
でも、のりくらにあるような圧倒的な自然の前では、不自然ではいられなくなって、自然体にならざるを得ない。寒ければ体が寒いと感じてふるえるし、美しいと思えば、否応なしに感動して心がふるえる。そうやって、自分を丸裸にしてくれると思うんです。そうすると、頑張りすぎたり、無理しすぎたりしていた自分の鎧がはがれていき、「もっと楽にいこう」と、自分のペースが取り戻されていくという、そんな感じがします。
すごく感覚的な表現なんですけど、のりくらは、私にとって、『圧倒的な自然の前で、自分の大切にしている感性のカプセルをパカッと解き放つことが出来る場所。そして自然体になれる場所』です。


